2015年1月15日木曜日

共同体感覚(アドラー心理学)と山川草木悉皆成仏

アドラー心理学の神髄は、共同体感覚に尽きるという。この詳しい説明を読んで思ったのは、仏法の山川草木悉皆成仏(山川草木悉有仏性)と同じということです。

自分という存在が最終的に目指すのが仏と捉えたとき、万物(他人という狭い範囲だけでなく)こそが仏性であるという考え方です。これが哲学の根本にあれば、万物が敵ではなくなります。
アドラー心理学の言うことは革命的でも何でもなく、仏法そのものであることがわかります。

こんなものは宗教で、科学的ではないという批判があるようですが、それであれば、科学なんて大したものではありません。結局、宗教は心理学を突き詰めたものなのであって、人間は数千年前にそんな領域に達していた証拠だと思います。

そして、その後に自己への関心を他者に換える、となります。利他の心そのもので、これが人間関係の極意であり、幸福を追求したときの行き着く先としています。
まさに、仏法そのものです。