2015年4月17日金曜日

臨死体験と死を前にした人の気持ちから見える人生のあるべき姿

これまで読んだ臨死体験の本と、死を前にした人の気持ちを取材した「死を前に後悔した25」という本を読み、それぞれに人間の嘘偽りない魂の姿を感じました。本来の人生のあり方の答えです。

死を前に、感情に振り回された一生、他人に優しくしなかったこと、自分が一番と信じたことを猛省するということは、とてもよくわかります。臨死体験を超えた方々の結論と通ずるものがあります。

逆に、健康に気をつけるべきだったとか、自分のやりたいことができなかった(やらなかった)、仕事ばかりだった、遺産を決めなかった、自分の生きた証を残さなかった、というのは、あまり究極の結論とは言い難い。ずいぶん手前で今も目先の欲望や習慣から全然脱していないからこういう結論になるのではないかとも感じます。
それはそうで、死の前まで俗世間から一歩も踏み出せない人も山ほどいることでしょう。誰もが哲学的宗教的境地に達することができるわけがありません。

となると、先の投稿に書いたように、死の前に心の安寧をどれだけ持てたか、つまり、後悔よりも人生に満足と感謝を得てその時を迎えられるか、ということなのではないでしょうか。

とにかく、いつでも命は尽きる可能性があることを忘れず、人生で何が一番大切なのかを常に自分の言動の根底において、現状をきちんと受け止め、試練からは逃げず、自分を取り巻く無数のものへの有り難さとどんなささやかな幸せも見落とさずに味わって1日1日を終えることが大事なのではないか、と確信した次第です。