2015年4月22日水曜日

怒りを持たないようにするために

久しぶりに小林正観さんの本を読んで。

「正義感、使命感は、相手を憎しみ、恨み、怒り、軽蔑するような人間の心の動きにつながっていく」
これは至極名言です。
正義感とか使命感というものは、自分を律する時以外に振り回してはいけない典型と言えます。

「許す」つまり寛容性についても、このことを自分にも他人にも許す姿勢を持つことが、安穏を呼びます。許さない心こそが怒りを保持し続けて、不幸を呼び込むことになります。

怒りは毒素を持ち、怒る本人の身体をも蝕みます。つまり、怒って一番損をするのは自分だということ。愚痴や不平不満も同列で、身体に良くないようです。

まずは、自分は正しいという考えを捨て、人間という存在は大きな視点で見ればちっぽけで大したことはないと知ること。これが怒りを呼び込まない重要な点です。

そして、試練の話で前述したとおり、人間の心のレベルが上がる時に、一般的に不幸と言われる出来事が続く(つまり試練が続く)ようです。不平不満、泣き言を言いたくなる場面で「来た!」と思って、冷静に観察します。
そこでもなお、喜び、幸せ、感謝を持てるかが、試されるわけです。
私の40代はその試練の時であることは間違いありません。

今の私には恨みつらみはありません。
しかし、明らかに人生を楽しむ余裕の構えに欠けています。目の前の対処に翻弄されている状況です。
自分の無能さにつくづくうんざりしているわけですが、この自分を「無能」と見る裏側には、「自分はもっと優秀であるべき」「他と比較して、相対的に自分は劣っている」という思い上がりと、喜び、幸せ、感謝とは反対の、怒り、イライラ、不平不満に近い、他人の評価を気にする、人間としては未熟な姿が明らかになってしまいます。

自己卑下は、思い上がりの裏返しと心得て、その発想から脱することが今の自分に与えられたミッションかもしれません。